吉備の児島陸続き400年・瀬戸大橋開通30周年記念事業のご紹介

吉備の児島陸続き400年・瀬戸大橋開通30周年記念事業のご紹介

本事業について

2018年は瀬戸大橋が開通して30周年という大きな節目の年でありました。本州側の玄関口にあたる当地児島におきましては、これを一つの契機として様々な記念事業を企画し、素晴らしい瀬戸大橋の景観を全国に再発信し、また県内外の観光客の皆さまに足を運んでいただける事業を展開いたしました。

また、歴史的な視点から、風土記児島の中に、「遅くとも1618年頃には児島は本州と陸続きになっていた」と記載されております。その児島が、江戸時代に本州と陸続きとなって、およそ400年の節目を迎えるのも平成30年（2018年）でございました。

この二つの事柄が同年に節目の年を迎えるのに着目し、またこれを絶好の機会と捉え、「吉備の児島陸続き400年・瀬戸大橋開通30周年記念事業」実行委員会を立ち上げ、2018年4月から2019年3月にかけて、児島地域を挙げてさまざまな記念事業・関連イベント（下記参照）を行ってまいりましたのでご紹介いたします。

１．児島観光港・ＪＲ児島駅ＰＲ事業

児島観光港においては、平成31年3月18日（月）に観光港待合室の天井に全長3ｍ程の発砲スチロールで作られた大型のタコのオブジェを設置しました。

また、同じく児島観光港において、平成31年3月26日（火）に観光港待合室の壁面一面に、横約10ｍ、縦約３ｍの瀬戸大橋と瀬戸内の風景写真を設置しました。どちらも、観光客の方の写真スポットになり、観光客の方に楽しんでいただける仕様となっております。

また、ＪＲ児島駅構内へは、平成31年3月22日（金）に、横約３ｍ、縦約２ｍの大型観光看板を設置いたしました。児島駅改札口を出てすぐの場所へ設置しており、ＪＲで来られた観光客の方用の看板で、児島の観光スポットが分かりやすく紹介されています。

２．下津井電鉄　旧駅跡への看板設置・整備事業

旧下津井電鉄線（茶屋町駅～下津井駅）は、1914年に全線21ｋｍが開通し、多くの方に利用されていました。その後1990年に廃止された後は、自転車専用道路・歩行者専用道路として広く市民が利用しています。この度サイクリングロードとしての利用促進策の一環として、現在駅舎看板のない駅に駅舎看板を復元し、利用者に楽しんでもらい、若者にかつてこの場所に駅があったこと等を知ってもらい、地元に愛着をもってもらうため、「お宝再発見プロジェクト」事業の一環として、このほど各駅跡に設置しました。新設したのは、今まで看板のなかった、茶屋町・天城・藤戸・林・福田・児島小川・味野の7箇所です。

３．下津井電鉄サイクリングロードイベント（児島ファミリーサイクリング）

平成３１年２月２４日（日）に児島商工会議所青年部と吉備の児島陸続き４００年・瀬戸大橋開通３０周年記念事業実行委員会の共催で児島ファミリーサイクリングを開催しました。下津井電鉄の線路跡のサイクリングロード、並びに新たに設置した駅舎看板のＰＲを目的に開催し、倉敷市内を中心に５７名でサイクリングを行いました。当日は天候にも恵まれ、昼食では下津井でたこめし、たこ天を召し上がっていただき、線路跡の歴史に触れながら、気持ちよくサイクリングをすることができました。

４．学生服トイレの塗り替えとＰＲ事業

平成３１年２月２日（土）、吉備の児島陸続き400年・瀬戸大橋開通30周年記念事業実行委員会による、「児島の学生服製造開始100周年記念」事業として、この度、JR児島駅前「学生服トイレ」の刷新を行いました。

これは児島を訪れる観光客に、ジーンズのみならず、「学生服のまち」であることをPRすることはもとより、地元市民にも、「せんいのまち児島」の歴史を再確認していただきたいとの目的で企画。詰襟学生服（男性側）とセーラー服（女性側）のデザインで、「学生服のまち児島」を児島の玄関口からアピールでき、観光客の方の写真撮影スポットの一つとしてＰＲしていきます。

５．報告会・歴史講演会の開催

平成31年3月28日（木）、児島市民交流センタージーンズールにおいて、吉備の児島陸続き400年・瀬戸大橋開通30周年記念事業の「事業報告会」並びに「加来耕三氏記念講演会」を開催いたしました。参加人数は230名。

まず、動画「吉備の児島は宝島!?」を上映、続いて事業報告として、平成30年度に当委員会で実施した各種事業の報告を行いました。続いて、講師に歴史家・作家としてご活躍中の加来耕三先生をお招きし、「加来耕三が語る児島歴史物語」と題して講演会を開催しました。「歴史は活用してこそ意義がある」「使えない歴史は意味がない」との考えのもと、歴史をいかに具体的に、日常生活や仕事に活用するかをご講演いただき、大盛況のうちに終了いたしました。