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  • 本堂・山門が登録有形文化財に指定!!(鷲羽山 弘泉寺)

日付 2018年1月16日 種別 その他

 

当所会員事業所、鷲羽山弘泉寺さんの本堂と山門が平成29年11月に登録文化財として新たに登録されました。古記録によると、弘泉寺が誕生した頃は、郷内・藤戸の渡しまでが海であった関係で、下津井の寺院は丸亀本島の管轄でした。そのため、弘泉寺も塩飽大工が建立しており、現在も塩飽大工の技術の高さがよくわかります。

本堂は、華美に走らず良材を用いた手堅いつくりで、蟇股など細部意匠は波形や動植物など洗練された意匠で飾られています。塩飽諸島広島青木浦の中川重右エ門利壽62歳、その他10名の小工による作で、一分の狂い無い三間半四面の青木浦の石も基壇に使用されています。御拝柱の裏側に籠彫、柱飾りの象彫、正面の龍など四面に彫刻があり、また、内部には折り上げ格天井、天井板に花を描き正面に空殿飛天などがあります。

山門は、境内東に建つ薬医門で、頭貫は全長に渡って波を模しているなど、随所に彫刻を彫る装飾豊かな点に、地域及び大工の特色をよく表れています。塩飽大工で本島生之浜の橘貫五郎喜勝23歳の作で、貫五郎の彫刻は彫りが深く、透彫・波とウサギ彫刻・象の飾り彫等、どれも見事です。貫五郎は、後に吉備国分寺の五重の塔や善通寺の五重の塔を建立するなど、有名な棟梁として知られています。

塩飽大工が作った歴史ある弘光寺。下津井の散策も兼ねて、是非訪れてみてはいかがでしょうか?

 

 
社名 / 店名 鷲羽山 弘泉寺
住所 岡山県倉敷市下津井田之浦2丁目3-22
TEL 086-479-9236
FAX
ホームページ http://www.pnd.or.jp/kousenji/index.html
備考